昨年の「クラシックギターの教科書」に続いて、子ども向けのギター教本を書きました。ヤマハミュージックメディアから1/20に発売となりました。おかげさまで売れているようです。
先日、全く別の楽器の方からも「教えている音楽教室でも常備されている」というお話聞いたり、自分の子供用に騙されたと思って買ってみたら思っているよりも大人の自分がハマってしまって、結構弾けるようになってしまった・・・というメールをいただいたり。
そうなんですよねー。大人の方がオモローいと思ってクラギを弾けるようになるというのも「裏ポイント」だったのです。
この本を書くときにいくつかポイントしたことはあります。簡単に書いておきます。
- 出来るだけ初期の段階から左手の小指の押弦を身につけさせること
- こっそりと相対音感的な感覚を身につけられるようにしたこと
- とにかく五線譜をメインに(TAB譜は控えめに)
- 右手全体のポジショニングを初期の段階から習得できるように配慮
子供のうちに「適当に」弾かせたままに放置すると左手がばたばたとポジショニングが習得できないまま中学生になってもそのまま・・・という風になってしまいます。
右手もそうです。アポヤンドでimばっかりでメロディーを弾かせていると、右手のアルペジオや和音の弾き方が雑になる→そして「引っ掻き弾き」になってしまう。この辺りは本当に(プロで教えている人でさえ)誤解している人が多いのです。実は右手の自然なフォームを身につけさせることで、しっかりと弦を押し込む弾き方が習得できます。バタ足スタイルのim交互運動ばからでメロディー弾きさせていると、右手の正確なタッチアクションは遠のいていくのです。
そんな感じで、割と丁寧な「子供騙し」ではない教本にはなっております。
是非ともお手にとってみてください。
ギターを弾ける大人の方も、弾けない大人の方も。子どもがいるかたも、いないかたも。
親子で学べるなら、最高ですよ。